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学生活動  2024.09.30

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椙山大発 女性が飲みたいビール 第1弾 豊田の桃入り 春日井で仕込み

不要物を取り除くために煮沸を終えた麦汁をかき混ぜる学生=春日井市大手田酉町のバタフライブルワリーで

不要物を取り除くために煮沸を終えた麦汁をかき混ぜる学生=春日井市大手田酉町のバタフライブルワリーで

 椙山女学園大(名古屋市千種区)は、大学のオリジナルビールを造るプロジェクトを始動させた。「女性が飲みたいビールを造りたい」という学生の声がきっかけ。第1弾は豊田市で収穫された桃を入れた「椙山ピーチクラフトビール」。28日、連携する春日井市内のビール工房で、学生15人が仕込み作業を行った。10月下旬の完成を見込む。

 国際コミュニケーション学部(現・外国語学部)4年の水上愛唯(めい)さん(21)と池戸美咲希(みさき)さん(22)のアイデアが発端。別のワインプロジェクトに携わる中で「若者はビール離れの傾向があり、特に苦みが嫌いな女性は多い。女子大として取り組んだら面白い」と発案した。

 プロジェクトには春日井市内で唯一、クラフトビールを醸造・販売する「バタフライブルワリー」(大手田酉町(おおでたとりちょう))が協力している。苦みを抑え、女性に好まれる果物を入れることにし「形が悪いなど規格外で出荷できない県内産の果物を使うことで、フードロスの削減や地産地消にもつなげたい」と狙いを定めた。

 28日朝から行われた仕込みは、同学部のほか、マーケティングや商品企画をゼミで学ぶ現代マネジメント学部の学生も加わった。麦芽の粉砕から、煮沸した麦汁の不要物を取り除くために渦巻き状にかき混ぜる「ワールプール」まで、学生が全工程に携わった。

 ブルワリー代表の入谷公博さん(45)は「学生とコラボする商品開発は初めて。クラフトビールのお客さんは女性が多く、女子学生のアイデアは今後の商品の参考になる」と完成を楽しみにする。

 1000本を作る計画で、学生がラベルのデザインや販売戦略を練り、インスタグラムを活用したPRも行う。11月2、3日に一宮市本町通で開かれる「一宮クラフトビアパーティー」に出品。小売店や消費者の反応を来年以降のプロジェクトの展開に生かす予定だ。(牧真一郎)

(2024年9月30日 中日新聞朝刊15面より)

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