高齢者に防犯や事故防止を呼びかける学生（右）＝四日市市あさけが丘で

　四日市大（四日市市）の地域パトロール部の学生７人が１６日、四日市北署や四日市北地区交通安全協会と合同で、同市のあさけが丘市営住宅周辺をパトロールし、高齢者らに交通安全やニセ電話詐欺への注意を呼びかけた。

　学生らはグループに分かれ、高齢者宅を戸別訪問したり通行人に声をかけたりして巡回。「特殊詐欺に気を付けてくださいね」などと訴え、チラシや反射材などの啓発グッズを配った。近くの長谷川敏子さん（７４）は「学生さんが回ってくれたら頼もしい」と話した。

　部員には空き家、高齢化対策として市営住宅に入居する学生もいる。同部では毎週、市内の朝明、大矢知両地区のパトロールを交互に実施し、防火水槽の設備点検や違法駐車の確認などをしている。ごみの仕分けやお茶会にも参加し、住民と交流を深めている。

　パキスタン出身で市営住宅に住む佐藤モハメッド沙紗道（サジャード）さん（２０）は「高齢者の心配事を聞いたり若者にできることがある。あいさつをしてくれるのがうれしい」と語った。部長の林渓太さん（２０）は「これからも地域の住民が安心安全に暮らせるように活動したい」と意気込んだ。（丹羽ありさ）

（2024年7月18日　中日新聞朝刊北勢版より）