協定書を交わす南山大のキサラ学長（右）と中日新聞の牧編集局長＝南山大で

　南山大（名古屋市昭和区）と中日新聞社は２日、包括協力協定を締結した。

　地域に根ざした強みをそれぞれ持つ大学と新聞社が互いに協力し、報道や研究・教育の質を高めることによって、地域の知的文化を一層向上させる。

　南山大で開かれた締結式で、ロバート・キサラ学長は「包括協定により、本学の研究成果を社会に還元し、地域の知的文化の向上に資する活動をさらに推進できることをうれしく思う」と強調した。

　牧洋一・中日新聞編集局長は「新聞記者がニュースという『点』を追い続ける中、研究者は歴史や事象の経緯などを踏まえた『線』を提示するのではないかと思う。互いに連携し合いながら、東海地方の市民の知的好奇心を満たせるよう心を砕いていきたい」と述べた。

（2024年7月3日　中日新聞朝刊県内総合版より）