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お知らせ  2024.05.30

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食育に学生発ボードゲーム 名古屋学芸大と東海農政局 協定

協定書に署名した東海農政局の森局長(左)と、名古屋学芸大の杉浦学長=日進市の名古屋学芸大で

協定書に署名した東海農政局の森局長(左)と、名古屋学芸大の杉浦学長=日進市の名古屋学芸大で

 日進市の名古屋学芸大と東海農政局は27日、食育推進や人材育成などで協力する包括連携協定を結んだ。学生が制作したボードゲーム型の食育教材を活用し、小学校での出前授業や各地でのイベントを開く予定。教材を制作し、今春に同大デザイン学科を卒業した宇佐見百加さん(23)は「楽しみながら食や農業について理解を深めてもらえたら」と話している。(青山直樹)

■出前授業や催しに活用

 管理栄養学科のある同大は2022年、食育教材開発を目指すプロジェクトを開始。その一環で宇佐見さんを中心としたデザイン学科と管理栄養学科などの学生が、ボードゲーム型食育教材「シャーベル冒険記」を開発した。

 妖精シャーベル君に連れられて冒険記の世界を巡り、主食、主菜、副菜の特徴や役割について知る内容。昨年6月に富山県であった食育推進全国大会で発表すると、親しみやすいイラストやユニークなゲーム性が評価された。

 さらに東海農政局の支援を受け、昨年末には農業経営を学べる対戦型のボードゲーム型教材「ノウカサバイバー」を制作。両者の連携をさらに深めようと、今回の協定締結が決まった。

 同大での締結式で、杉浦康夫学長は「協定が学生の学び、地域貢献の発展につながることを期待したい」とあいさつ。東海農政局の森重樹局長は「今後は大学への講師派遣やイベント開催などで協力していく」と述べた。

 式典に続き、同大の学生と東海農政局の若手職員は「ノウカサバイバー」を体験。使う農機具や肥料によって利益を得られる一方で環境に悪影響を与えること、環境の変化で損失が生まれることなどを楽しみながら学んだ。

 宇佐見さんは4月から同大健康・栄養研究所の研修生として学んでおり、イベント開催などに協力していく。「小学生から高校生くらいまで楽しめる。学びのきっかけになれば」と期待した。

(2024年5月30日 中日新聞朝刊朝刊なごや東版より)

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