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イベント  2024.03.26

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豊田佐吉の原点 走る 愛産大生 30日にリレー ものづくりへの思い触れる

「佐吉ロード」に向けて練習に励む学生たち=岡崎市岡町の愛知産業大で

「佐吉ロード」に向けて練習に励む学生たち=岡崎市岡町の愛知産業大で

 愛知産業大(岡崎市岡町)の学生たちが、トヨタグループの礎を築いた豊田佐吉(1867~1930年)が少年期にたどった道をたすきでつなぐ「佐吉ロード」が30日に行われる。発案者で豊田自動織機OBでもある学長補佐の鈴木直樹さん(72)は「ものづくりの人材育成を担う愛産大の学生たちが、佐吉翁の精神を見つめ直す機会に」と話す。 (浅井正智)

■故郷の静岡・湖西→岡崎・岩津天満宮

 佐吉の故郷・静岡県湖西市から岡崎市の岩津天満宮までの約55キロを約15人でリレーする。スタートが湖西市なのは分かるが、さてゴールが岩津天満宮なのはなぜなのか?

 佐吉は11歳の時、湖西市から徒歩で岩津天満宮に参拝し、体力を養い、ものづくりの勉学に励んだとされる。同天満宮のパンフレットにも「豊田佐吉翁は病除け健康を祈願した」と書かれている。それにちなんだコース設定だ。

 当日は、湖西市の豊田佐吉記念館を午前9時に出発。御油の松並木(豊川市)や藤川宿(岡崎市)、岡崎城などを経て、岩津天満宮まで約6時間かけて走破。佐吉のものづくりへの思いを未来へとつないでいく。

 ランナーは同大硬式野球部の部員たちが務める。「ゴールした時、部員たちにどんな達成感、一体感が生まれるのか楽しみ」とコーチの梅田佑太さん(37)。鈴木さんも「これをきっかけに、ものづくりに関心のある一般の方たちにも『佐吉ロード』に目を向けてもらい、実際に走ってもらえたら」と期待している。

(2024年3月26日 中日新聞朝刊西三河総合版より)

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