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お知らせ  2024.02.14

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名芸大生 学び深め 実践の場を 古川美術館・為三郎記念館と協定

調印した協定書を示す川村理事長(右)と古川理事長=いずれも千種区堀割町1の為三郎記念館で

調印した協定書を示す川村理事長(右)と古川理事長=いずれも千種区堀割町1の為三郎記念館で

 名古屋芸術大(北名古屋市)と古川美術館・為三郎記念館(千種区)が、「連携・協力に関する協定」を結んだ。今後、学生たちの学習や両館での展示などで包括的に協力していく。 (小島哲男)

 同大で陶芸・ガラスとメタル・ジュエリー、テキスタイルデザインを専攻する学生たち16人が昨年2月、記念館で作品展「メイゲイのコウゲイ」を開催。作品の制作段階から美術館と関わり、数寄屋造りのたたずまいを生かした展示方法などを企画し、作家活動の一端を実践的に学んだ。

 協定の締結は、昨年の活動を継続的に発展させ、地域活性化や協働のまちづくり推進、優れた人材の育成を図ることが目的。

 同大を運営する学校法人名古屋自由学院の川村大介理事長と両館を運営する公益財団法人古川知足会の古川為之理事長が6日、記念館で協定書にサイン。川村理事長が「学生たちに貴重な経験の場を頂け、ありがたい」と話すと、古川理事長も「より一層、協力していければ」と応えた。 

■屋内外フルに活用 感性が光る作品展

 為三郎記念館では名古屋芸術大の学生43人による作品展「メイゲイのコウゲイ」が開かれている。作品は同館の屋内外をフルに活用して展示した。

 いずれも、学生たちが昨年から実際に同館に足を運び、着想を得て制作した。庭の花木や館内の意匠をモチーフにした友禅染の座布団や流木を角に生かした鹿の陶彫など、若い感性に満ちた作品ばかりだ。

 メタル&ジュエリーコース3年の学生は、足をけがして陸上競技を断念した中学生の時の経験を基に、足をかたどった鉄のオブジェ「いたみ」を出展。正座ができなかった思い出を込め、茶室の畳の上に展示した。

 大学院工芸制作研究科1年の学生は、フェイクファーを使ったインスタレーション(空間芸術)作品「囚(とら)われもの」を、6畳の和室に展開。くもの巣を想起させる部屋が来館者の興味を誘った。

 展示は18日まで(月曜休み)。入館料は古川美術館との共通券が大人1000円、高校・大学生500円。記念館のみは500円。 (小島哲男)

(2024年2月14日 中日新聞朝刊市民版より)

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