協定に調印した（左から）愛知銀行の伊藤行記頭取、名古屋芸術大の川村大介理事長、中京銀行の小林秀夫頭取＝名古屋市中村区で

　あいちフィナンシャルグループ傘下の愛知・中京両銀行（名古屋市）と名古屋芸術大（愛知県北名古屋市）は、産業や学術文化の振興に向けて協力する連携協定を結んだ。

　両行の取引先企業の商品や広告のデザイン、イベント演奏などを同大の在校生や卒業生が請け負う想定。銀行の支店を会場にした絵画展なども開く。

　中京銀の小林秀夫頭取は「学生の若く新しい感性を商品ＰＲにつなげることで製品の競争力が高まる」、愛知銀の伊藤行記頭取は「これまで以上に顧客の経営課題やニーズに応えていける」と期待した。

　連携協定は人材育成も主要な目的に掲げる。同大の川村大介理事長は「（企業など）相手と話し合う中で『自分には何ができるか』と考える経験は大学で単に絵やデザイン、演奏を勉強するだけでは得られない」と話した。

（2023年12月7日　中日新聞朝刊7面より）