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中日新聞掲載の大学記事

入試情報  2024.01.20

検定料免除広がる 振り替え受験や入学後支援も

 大学入試シーズンを迎え、能登半島地震で被災した受験生らを支援しようと、学長懇話会に参加する多くの大学では、入試を受けるために必要な検定料を免除するなどの動きが広がる。

 免除などの申請には「罹災(りさい)証明書」の提出を求める大学が多いが、南山大(名古屋市昭和区)は「証明書の用意が間に合わない状況もある」として、まず電話での相談を呼びかける。同朋大(同市中村区)は免除の対象を石川、富山、福井、新潟県全域の在住・在学者に広げている。この他、受験生が交通機関の運休などで試験会場に行くのが難しいことを想定し、名古屋文理大(稲沢市)は、数週間先の別日程の入試への振り替えを認めている。

 さらに入学後の支援を準備する大学もある。名古屋大(名古屋市千種区)は2024年度から4年間、被災した新入生に対して入学金や授業料の減免を行う方針だ。愛知学院大(日進市)は上限50万円の奨学金を給付することにしている。

 4日にいち早く検定料免除などの支援策を発表した名古屋工業大(名古屋市昭和区)の木下隆利学長は懇話会後の取材に「被災した受験生が不公平にならないように支援していきたい」と話した。(鈴木凜平)

(2024年1月20日 中日新聞朝刊県内版より)

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