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学生活動  2023.11.09

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手作り建具 布染めから ゲストハウス用に金沢工大生 穴水

新谷茂さん、幸子さん夫妻(中央)の指導を受け、麻布を染める今泉光琳さん(右)と阿部怜央菜さん=穴水町宇加川の新谷工芸で

新谷茂さん、幸子さん夫妻(中央)の指導を受け、麻布を染める今泉光琳さん(右)と阿部怜央菜さん=穴水町宇加川の新谷工芸で

 輪島市中心部で空き家活用のゲストハウス整備に関わる金沢工業大(野々市市)の学生2人が8日、穴水町宇加川の染色工房「新谷工芸」で、建具に使う麻布の草木染に取り組んだ。

 2人は同大建築学部建築学科の宮下智裕教授の研究室に所属している大学院生の今泉光琳(ひかり)さん(24)と学部生の阿部怜央菜さん(21)。「輪島KABULET(カブーレ)」が輪島市河井町で進める古民家を改修したゲストハウス整備に、研究室の一員として携わる。

 能登の風土や文化、歴史を生かすことをコンセプトとしており、ゲストハウスに設置する布張りの引き戸「布框戸(ぬのかまちど)」に用いる麻布4枚を能登産アカネで染色しようと工房を訪れた。

 工房の新谷茂さん(71)、幸子さん(62)夫妻の手ほどきで、アカネの根を煮出した染料と、アルミニウムや鉄の媒染液に交互に浸す工程を体験。麻布を渋いあかね色に仕上げた。今泉さんは「手間暇がかかっており、コンセプトにも合う」、阿部さんも「ゲストハウスにぴったりだと思う」と納得の表情を見せた。

 整備中のゲストハウスには住居が併設され、歌手・俳優の中尾ミエさんが生活の一拠点とするという。年明けの完成を目指している。 (小林大晃)

(2023年11月9日 北陸中日新聞朝刊能登表より)

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