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お知らせ 2023.07.13
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AI音声認識を教育の場へ アイシン、アプリの学校導入目指す
■椙山女学園大と連携 学生が課題抽出
アイシンは、音声を即座に文字化したり、要約、翻訳したりする人工知能(AI)の音声認識アプリを使って2024年度から椙山女学園大学(名古屋市)で連携講義を開く。実験形式の講義で学生にアプリを体験してもらい、聴覚障害者や外国出身の児童生徒らの学習支援を目的とする学校への導入に向けた課題を抽出するほか、学生のアイデアを生かしてアプリの新たな活用の可能性を探る。(立石智保)
アプリは「ワイワイプローブ」。会議の文字起こしや、騒音がある工場でのコミュニケーションを円滑にするため、アイシンが2019年に開発した。
文字化の速さや、雑音がある環境でも人の声を正確に拾う精度の高さが特徴。外販も進めており、自治体の窓口などで利用が始まっている。
一方、学校への導入を教育委員会に打診しているが、教委側から「文字に気を取られて先生の顔を見なくなるのでは」といった懸念が示される例があるという。
講義は、椙山女学園大で24年度に新設される外国語学部で開催。手話や聴覚障害に詳しい芝垣亮介教授(言語学)が講師を務め、アイシンの担当者も参加する。実験形式で進め、音声を逐語で文字化する場合と、要約で表示する場合の学生の理解度の違いなどを調べる。
12日に講義に向けた事前授業があり、芝垣教授のゼミの学生9人がワイワイプローブでキャスターの声を文字化したニュース番組などを視聴。「難しい言葉は文字になると分かりやすい」「耳からの情報との時間差が気になる」といった声が上がった。
新たな活用に関しては、「飲食店で使えば注文の間違いを防げる」「ドライヤーを使いながらテレビや動画を見られる」といったアイデアが出た。
担当するアイシンの浅井雅広主査は「講義で得た知見を生かし、全世界の学校に広めたい」と意気込む。
芝垣教授は「学生にとっては聞くことと読むことの関係性など自分の行動を再確認することになり、新たな学びが得られる。AIと人の関係といった問題を考える素晴らしい機会になる」と話した。
(2023年7月13日 中日新聞朝刊7面より)
アイシンは、音声を即座に文字化したり、要約、翻訳したりする人工知能(AI)の音声認識アプリを使って2024年度から椙山女学園大学(名古屋市)で連携講義を開く。実験形式の講義で学生にアプリを体験してもらい、聴覚障害者や外国出身の児童生徒らの学習支援を目的とする学校への導入に向けた課題を抽出するほか、学生のアイデアを生かしてアプリの新たな活用の可能性を探る。(立石智保)
アプリは「ワイワイプローブ」。会議の文字起こしや、騒音がある工場でのコミュニケーションを円滑にするため、アイシンが2019年に開発した。
文字化の速さや、雑音がある環境でも人の声を正確に拾う精度の高さが特徴。外販も進めており、自治体の窓口などで利用が始まっている。
一方、学校への導入を教育委員会に打診しているが、教委側から「文字に気を取られて先生の顔を見なくなるのでは」といった懸念が示される例があるという。
講義は、椙山女学園大で24年度に新設される外国語学部で開催。手話や聴覚障害に詳しい芝垣亮介教授(言語学)が講師を務め、アイシンの担当者も参加する。実験形式で進め、音声を逐語で文字化する場合と、要約で表示する場合の学生の理解度の違いなどを調べる。
12日に講義に向けた事前授業があり、芝垣教授のゼミの学生9人がワイワイプローブでキャスターの声を文字化したニュース番組などを視聴。「難しい言葉は文字になると分かりやすい」「耳からの情報との時間差が気になる」といった声が上がった。
新たな活用に関しては、「飲食店で使えば注文の間違いを防げる」「ドライヤーを使いながらテレビや動画を見られる」といったアイデアが出た。
担当するアイシンの浅井雅広主査は「講義で得た知見を生かし、全世界の学校に広めたい」と意気込む。
芝垣教授は「学生にとっては聞くことと読むことの関係性など自分の行動を再確認することになり、新たな学びが得られる。AIと人の関係といった問題を考える素晴らしい機会になる」と話した。
(2023年7月13日 中日新聞朝刊7面より)