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学生活動 2023.03.26
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桜の下 揺らめく反物 北区で黒川友禅流し
名古屋友禅で染めた布ののりを川の水で落とす「黒川友禅流し」が25日、北区辻本通4の黒川であった。新型コロナウイルスの影響で、4年ぶりの開催。咲き誇る桜の下で色鮮やかな反物が揺れる競演に、訪れた人は見とれていた。
同区龍ノ口町の伝統工芸士渡辺芳治さんが縦13メートル、横40センチの反物を5本準備。地元の辻小学校の児童や、渡辺さんの下で染色を学ぶ名古屋学芸大の学生が、つめたい水に足をつけながら、川に流した反物の表面を手でこすってのりを洗い流した。
例年見物に訪れるという地元の女性(71)は「桜と一緒に久しぶりにきれいな光景を見られて良かった。子どもが頑張っていて感激した」と話した。
名古屋友禅は7代尾張藩主の徳川宗春(1696~1764年)の時代に京都から伝わり、北区の黒川沿いには多くの工房が軒を並べた。友禅流しは職人の減少や水質悪化で途絶えたが、1999年に北区や地元住民が伝統工芸の魅力を後世に残そうと復活させた。 (坂本圭佑)
(2023年3月26日 中日新聞朝刊市民総合版より)
同区龍ノ口町の伝統工芸士渡辺芳治さんが縦13メートル、横40センチの反物を5本準備。地元の辻小学校の児童や、渡辺さんの下で染色を学ぶ名古屋学芸大の学生が、つめたい水に足をつけながら、川に流した反物の表面を手でこすってのりを洗い流した。
例年見物に訪れるという地元の女性(71)は「桜と一緒に久しぶりにきれいな光景を見られて良かった。子どもが頑張っていて感激した」と話した。
名古屋友禅は7代尾張藩主の徳川宗春(1696~1764年)の時代に京都から伝わり、北区の黒川沿いには多くの工房が軒を並べた。友禅流しは職人の減少や水質悪化で途絶えたが、1999年に北区や地元住民が伝統工芸の魅力を後世に残そうと復活させた。 (坂本圭佑)
(2023年3月26日 中日新聞朝刊市民総合版より)