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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2023.01.14

県「アール・ブリュット展」10年目 新年度 記念展や交流促進

 障害のある人の芸術、文化活動を通して障害への理解を進める県の「あいちアール・ブリュット展」事業は新年度で10年目の節目を迎える。県は新年度、障害者の社会参加を広げるため、記念展などで事業をPRするほか、県内の大学とも連携して障害の有無を超えた交流の促進をめざす。

 事業では例年、作品展や舞台発表などを続けてきた。

 新年度はこれらに加えて10周年記念式典と記念公演を計画。100人程度の入選者をたたえ、記念の美術館展示の実施を検討している。さらに、名古屋市の愛知芸術文化センターと県図書館で3~6カ月程度の長期展示も企画。事業の歩みをまとめた記念誌や記念動画の制作も予定している。

 県立芸術大や名古屋造形大、名古屋芸術大と連携協定を結び、支援者の人材育成とともに、学生と障害者の交流を図る。

 アール・ブリュットはフランス語で「生(き)の芸術」の意味で、美術や芸術の教育を受けていない人が内なる感情をありのままに表現して生みだす芸術を指す。

 県は14年度に初めて「あいちアール・ブリュット展」を開催。16年度に開いた「第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会」では、作品数、出演者数、来場者数ともに過去最大規模となった。

 県は節目のPRや事業を通した企業との連携により、雇用面の波及効果も期待している。 (梅田歳晴)

(2023年1月14日 中日新聞朝刊県内版より)

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