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スポーツ  2022.12.02

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2度目の頂点 共同主将で挑む 中部大ラグビー部 全国地区対抗出場

地区対抗に向け練習に汗を流す部員たち

地区対抗に向け練習に汗を流す部員たち

 中部大(春日井市松本町)のラグビー部が、12月末から始まる「第73回全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会(地区対抗)」に、東海北陸地区代表として出場する。初優勝した67回大会から6大会ぶり、3回目。2人の共同主将による新チームづくりが始まるタイミングも重なる中、2度目の頂点を目指して練習に励んでいる。(小松原康平)

 「トイメン(対面する相手)に一人で(プレッシャーをかけようと)飛び出し過ぎ。全員でディフェンス(防御)しよう」。11月下旬の同大グラウンド。共同主将の一人となる小島知樹(ともき)選手(21)=人文学部3年=が顔中汗まみれの部員たちを前に、声をかけ合い一緒にプレーするよう注意した。

 部員は選手とスタッフら合わせて63人で、東海学生リーグのAリーグ(8チーム)に所属する。今年は7試合を戦って4勝3敗の4位で、昨年と一昨年の5位から一つ順位を上げた。全国大学選手権には出場できないが、地区対抗への出場を懸けた東海北陸地区代表決定戦で金沢大(北陸大学リーグ)に22-12で勝利し、出場を決めた。

■「尊重し合いチーム引っ張る」

 公式戦が始まった9月から指揮を執る元ラグビー日本代表、長江有祐(ゆうすけ)監督(37)は「部員一人一人がラグビーへの向き合い方を考え、練習も試合も楽しんでいる」と評価。「来年はさらにレベルアップを」と、8年ぶりに共同主将制を復活させる。

 卒業を控える4年生が事実上引退する端境期を迎え、もう一人の主将に指名された佐藤健斗選手(21)=国際関係学部3年=は「(小島選手と)互いにリスペクト(尊重)し合いながら、チームを引っ張りたい」と決意を語る。

 練習には、12月27日開幕の全国高校大会に県代表として出場する中部大春日丘(同市松本町)の選手も参加。学生たちは強豪の高校生相手に試合形式で懸命に楕円(だえん)球を追った。共同主将の2人はともに攻守で活躍が期待されるフランカー。「目標はどこまでも東海学生リーグ優勝、その先の全国大学選手権出場だが、まずは地区対抗で優勝したい」と声をそろえる。

 地区対抗は12月29日から、名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂ラグビー場で開幕。全国8地区の代表がトーナメント戦で優勝を争う。

(2022年12月2日 中日新聞朝刊近郊版より)

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