北名古屋市の名古屋芸術大で１日、小中学生らに美術の世界やキャンパスライフを体験してもらう催し「一日芸大生」があった。

　洋画や版画など１３講座に小中学生や５０歳以上の２２４人が参加。入学式の後、授業を受けた。

　スペースデザインの講座では、小中学生１５人がいす作りに挑戦。子どもたちは好きな動物の下絵を描いたベニヤ板を糸のこぎりで切り抜いたり、いすの脚に使う鉄パイプをカッターで切ったりした。作業に慣れない子どももいたが、平田哲生教授や学生らのアドバイスを受け、集中して取り組んでいた。

　参加者たちは昼休みに同大の学生食堂で弁当を食べ、講座修了後には卒業式に出席するなどして学生生活も満喫していた。（出口有紀）

（2010年8月2日　中日新聞朝刊15面より）