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お知らせ  2022.06.04

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医療者の卵を防災士に 藤田医科大 本年度から

■災害時対応強化へ 全学生の資格取得目指す

 南海トラフ地震などの巨大災害に備え、藤田医科大(愛知県豊明市)は本年度から、学生全員に民間資格の防災士を取得させる取り組みを始める。今年10月から2023年度まで現1~3年生計約1800人全員の取得を目指す。24年度からは2年生で資格取得のために受講することを卒業要件とする。資格を認証するNPO法人・日本防災士機構(東京)によると、全国初の取り組みとみられる。

 藤田医科大は、災害時に中核的な医療拠点となる大学病院を抱える。医学生や看護学生らが災害や防災の知識を身につけることで、災害時医療の意識を高めて対応能力を強化し、地域にも貢献したい考え。受講費用は大学側が大半を、学生が一部を負担することを想定している。

 防災士は1995年の阪神大震災を受け、災害時に地域で活躍できる人材の育成を目指し、日本防災士機構が2003年に創設した。機構のカリキュラムに沿った災害の基礎知識や災害対策、避難所の設置、ボランティア活動などの講座を2日以上受ける。3択式30問の試験で8割以上正答し、救急救命講習を受けると取得できる。

 防災士研修センターによる講習の場合、費用は1人6万1900円で、自治体が助成するケースもある。資格取得者は東日本大震災後に大幅に増え、これまでに23万人余。21年度は合格率91%で約2万1000人が取得した。機構によると、学生全員が取得した大学はないという。(福本英司)

(2022年6月4日 中日新聞朝刊30面より)

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