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中日新聞掲載の大学記事

2010.06.11

同朋大など3大学統合 経営母体、12年度めど

■名古屋造形 小牧を撤退

 同朋大(名古屋市中村区)、名古屋音楽大(同)、名古屋造形大(愛知県小牧市)の3大学を経営する同朋学園(名古屋市中村区)は、2012年度を目標に統合し、1つの大学として再出発することを決めた。新大学の名称は「同朋芸術文化大」とする予定。名古屋造形大のある小牧キャンパスは将来、閉鎖する方針で、学園は小牧市から撤退する。東海地方の大学の統合は、09年度に愛知県立大と同看護大が統合して以来となる。

 同朋大によると、名古屋音楽大を新大学の音楽学部、名古屋造形大は同じく芸術学部とし、同朋大の文学、社会福祉両学部と合わせて、4学部からなる新大学を発足させる。

 学生数は現在の3大学を合計した人数と同じ約3000人。同朋大と名古屋音大のある名古屋キャンパスに、全学部を一元化する。学園は現在、カリキュラム編成や校舎の改築など統合に向けた準備を進めている。

 少子化の影響などから3大学は学生数の減少が続き、いずれも定員割れしている。08年度の事業報告書によると、名古屋造形大は1割以上、入学者が定員割れしており、学園側はJRの最寄り駅からバスで約20分と交通の便が悪いことも学生確保が難しい一因と分析。都心にキャンパスを集約することで志願者増を目指す。統合でキャンパスの維持費や事務部門などを合理化し、経費の節減も図る考えだ。

 5月7日付で就任した中村薫・同朋大学長は「新大学では基礎教育を充実させ、学生が『来て良かった』と思える大学にしたい」と話している。

(2010年6月11日 中日新聞朝刊1面より)
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