金城学院大（名古屋市守山区）の４年の女子学生（２１）が、就職活動中の学生が採用面接などの際に、企業担当者から業務に関係なく恋人の有無を聞かれたり、私的な誘いを受けたりする「就活セクハラ」への対処法をまとめた動画を作った。同大のＨＰに掲載されている。

　約３０分の動画では、採用面接などで、女子大生が恋人の有無や結婚予定など業務に関係のない質問をされた場合などを紹介。新型コロナウイルス感染拡大後に増えつつあるウェブ面接に臨んだ女子大生が、企業担当者の男性から「次回の面接は部屋着で参加して」などと言われ、戸惑う場面もある。女子学生は「まずは被害を認識してほしい」と話す。

　対処法も示した。面接などの場では、笑顔で「採用や業務に関する質問でお願いします」と返すこと、採用担当者に食事などに誘われた場合は、複数の人が参加するかを確認することなどを挙げた。

　女子学生は３年次の授業の一環で制作。自身も就職活動中で「自分も、友だちも被害で困ってほしくない。被害を受けたら、大学のキャリア支援センターなどへ相談してほしい」と話している。（出口有紀）

（2021年4月22日　中日新聞朝刊県内総合版より）