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学生活動  2021.03.28

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抗菌や防臭 高機能マスク 名学芸大と大阪の企業 共同開発し販売 手塚さんが在学中にデザイン

高機能マスクを企画した手塚さん=日進市の名古屋学芸大で

高機能マスクを企画した手塚さん=日進市の名古屋学芸大で

 名古屋学芸大(日進市)と繊維製品製造会社「三起(みき)」(大阪市)は、抗菌や防臭などの高機能を持たせたマスク「SUMICCO(スミッコ)」を共同で開発した。30日までクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で販売。目標額15万円に対し、25日現在で約145万円を売り上げる人気の商品になっている。 (平木友見子)

 マスクの表布地には、光を当てると細菌などを分解する「光触媒」技術を活用。裏地は、炭素繊維を混ぜ、遠赤外線効果や吸水速乾性が期待できる生地を採用し、抗ウイルスフィルターを中層に入れた。3200円で、濃藍など5色ある。

 同社は昨夏、同大のファッション学科1~4年生に、30~50代の働く男女向けマスクのデザインを募集。約240点の中から、当時4年の手塚友恵さん(22)の案を選んだ。

 顔のサイズに合わせて調整が可能で、隙間ができない4段プリーツを採用。長時間着けていても耳が痛くならないよう平ゴムを使い「機能性を重視し、肌に優しく使いやすいマスクにした」と手塚さん。生地に使われる炭とコットンから「スミッコ」と名付けた。

 手塚さんは「いろいろな人たちの意見を聞いて、どう考えているか予測しながら、自分の要素を入れていくのが難しかったけれど、商品がどんどん良くなっていくのが面白かった」と手応えを感じた様子だった。

 この企画を機に、別業種の会社から出ていた内定を辞退。4月から「三起」で社会人として働き始める。手塚さんは「伝統を残しながら新しい挑戦をしていきたい」と抱負を語った。

(2021年3月28日 中日新聞朝刊なごや東総合版より)

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