協定を締結した（左から）才藤学長、小浮市長、三田会長＝豊明市の藤田医科大で

　豊明市と東名古屋豊明市医師会、藤田医科大（同市）を運営する藤田学園が２３日、同大で災害時における医療連携協定を結んだ。大規模災害に備え、三者で情報共有できるネットワークを構築し、非常時に効率よく災害支援ができることを目指す。

　締結式で小浮正典市長は「災害対策本部と医療対策本部を並行して運営でき、地域の方の命を守る大きな一歩となった」とあいさつ。市内３６医療機関が所属する同医師会の三田（さんた）豊会長は「発災直後、医療機関は軽傷者を、藤田医大が重傷者の受け入れと振り分けができる」と意義を語った。

　才藤栄一学長は「大学にはマンパワーもあり、医療スタッフだけでなく職員、学生が避難所支援もできる。医療救護だけでなく、地域住民の安全確保をする取り組みにしていきたい」と話した。

（2021年3月25日　中日新聞朝刊なごや東版より）