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お知らせ  2021.02.05

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1日2500件検査 全自動PCR 国内初、藤田医大導入へ

藤田医科大に設置されたコンテナ内で検体を処理するロボット=4日午後、愛知県豊明市で(木戸佑撮影)

藤田医科大に設置されたコンテナ内で検体を処理するロボット=4日午後、愛知県豊明市で(木戸佑撮影)

 川崎重工業(東京)は、新型コロナウイルスのPCR検査の全自動システムを開発した。藤田医科大(愛知県豊明市)で今月中旬をめどに稼働を始める予定で、1日に最大2500件の検査が可能になる。同社によると、PCRの全自動システムは国内初。

 PCR検査は従来、検体の採取や開封、容器への注入の際に人が介在する必要があった。システムは長さ約12メートルのコンテナに機器13台を収めており、外部の投入口から検体を入れれば、以後は全て機器が行う。

 人の手で容器へ注入する場合、小さな容器に慎重に検体を入れるため時間がかかるが、このシステムでは機械が精密に素早く作業できる。検査完了までの所要時間は約1時間20分で、一般的な3~4時間から大幅に短縮。コンテナは移動できるため、感染者の多い地域やイベント会場での稼働も可能という。

 両者が連携してシステムを動かす。同大付属病院の湯沢由紀夫院長は「検査に人が介在しないため、医療従事者の感染リスクもなくなる」、川崎重工業の石田正俊・社長直轄プロジェクト本部長は「検査態勢の確保で経済活動の回復にも貢献できれば」と話した。

(2021年2月5日 中日新聞朝刊1面より)

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