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お知らせ 2020.12.05
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藤田医科大病院など 多胎家庭出産後も支援 自宅訪問/メール相談/オンライン交流
豊明市の藤田医科大病院と同大、同大地域包括ケア中核センターが、双子や三つ子などを育てる多胎育児の支援を始めている。2018年に豊田市で三つ子の母親が子の一人を死なせた傷害致死事件を受け、妊娠期や出産時だけでなく、育児期も連携して支えようと企画。助産師が自宅訪問したり、電話やメールで相談にのるほか、病院での育児指導やオンライン交流会など、病院の専門スタッフによる幅広い支援を進める。
■18年豊田の事件契機
「お久しぶりです。赤ちゃん大きくなりましたね」
11月19日、双子を育てる看護師の女性(29)=知立市=の自宅を、同病院の助産師が訪問した。生後2カ月の双子の体重を測定し、成長をチェック。「双子に体重差が出てきた」と悩む女性に「成長は順調。全く問題ないです」と笑顔で答えた。女性は「同じ境遇の友人はおらず、インターネット情報だけでは不安。妊娠期から知っている専門家に相談できるのは、ありがたい」と安心した表情を見せた。
同病院はハイリスクなお産に対応する総合周産期母子医療センターで、年間20~40件前後の多胎出産を扱う。「Fujita 多胎 smile サポート」と名付けた多胎支援事業の一環として10月、この家庭訪問を始めた。同病院で出産した人を対象に、助産師が自宅を2回訪問するほか、定期的に電話をかけて育児相談にのったり、生活状況などを確認する。相談内容に応じて、管理栄養士など専門スタッフらにつなぐ。
8月には育児相談窓口を設置。別の病院で出産した人も含めて、助産師がメールや対面で相談に応じている。多胎育児の家庭同士をつなぐオンライン交流会も定期的に開く。母親に病院で心身を休めてもらいながら育児相談にのる「産後ケア入院」も行う。支援は一部を除き無料だ。
多胎家庭を直接支援する同病院を中核に、医療従事者向けの研修会などを大学が、地域からの相談の対応を同大地域包括ケア中核センターが担い行政や民間団体とも連携して支援する。
同病院看護部長の真野恵好(けいこ)さんは「豊田市の事件は近くで起き、地域の病院として何もしないわけにいかないと事業を始めた。多胎育児は極めて過酷。専門スタッフが早めに介入し、支え続けたい」と話している。問い合わせは、専用メールアドレス=tatainet-f@fujita-hu.ac.jp
(2020年12月5日 中日新聞朝刊県内総合版より)
■18年豊田の事件契機
「お久しぶりです。赤ちゃん大きくなりましたね」
11月19日、双子を育てる看護師の女性(29)=知立市=の自宅を、同病院の助産師が訪問した。生後2カ月の双子の体重を測定し、成長をチェック。「双子に体重差が出てきた」と悩む女性に「成長は順調。全く問題ないです」と笑顔で答えた。女性は「同じ境遇の友人はおらず、インターネット情報だけでは不安。妊娠期から知っている専門家に相談できるのは、ありがたい」と安心した表情を見せた。
同病院はハイリスクなお産に対応する総合周産期母子医療センターで、年間20~40件前後の多胎出産を扱う。「Fujita 多胎 smile サポート」と名付けた多胎支援事業の一環として10月、この家庭訪問を始めた。同病院で出産した人を対象に、助産師が自宅を2回訪問するほか、定期的に電話をかけて育児相談にのったり、生活状況などを確認する。相談内容に応じて、管理栄養士など専門スタッフらにつなぐ。
8月には育児相談窓口を設置。別の病院で出産した人も含めて、助産師がメールや対面で相談に応じている。多胎育児の家庭同士をつなぐオンライン交流会も定期的に開く。母親に病院で心身を休めてもらいながら育児相談にのる「産後ケア入院」も行う。支援は一部を除き無料だ。
多胎家庭を直接支援する同病院を中核に、医療従事者向けの研修会などを大学が、地域からの相談の対応を同大地域包括ケア中核センターが担い行政や民間団体とも連携して支援する。
同病院看護部長の真野恵好(けいこ)さんは「豊田市の事件は近くで起き、地域の病院として何もしないわけにいかないと事業を始めた。多胎育児は極めて過酷。専門スタッフが早めに介入し、支え続けたい」と話している。問い合わせは、専用メールアドレス=tatainet-f@fujita-hu.ac.jp
(2020年12月5日 中日新聞朝刊県内総合版より)