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お知らせ  2020.10.07

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「多様な価値基準 閉塞社会に重要」 愛知大で内田樹氏講演

 既存の境界を越えて新たな知見を得る場所づくりを目指す愛知大の「アシタシアサロン」が2日、名古屋市中村区の愛知大名古屋キャンパスで開かれた。思想家の内田樹・神戸女学院大名誉教授が「縮減時代の新たな地域マネジメント」のテーマで講演。インターネット配信を含め450人が参加した。

 内田氏は経済、人口が縮小する日本社会の閉塞(へいそく)感は「分配方法の議論に終始しているため」と指摘。分配の基準は査定で「査定とは物差しが一つであり、狭い世界に押し込めることだ」と警鐘を鳴らした。その弊害として「イノベーションが起きないため、最近20年で経済力と大学の発信力は低下した」と述べ、多様な価値基準を認める社会であることの重要性を説いた。

 今回は初回。次回は11月12日で、「日本一おかしな公務員」の著書がある山田崇さんが「越境的な働き方」を演題に講演する。

(2020年10月7日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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