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お知らせ  2020.09.05

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名大 来月から対面授業 3密避け定員の半分以下

 名古屋大は5日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に関する活動方針を「ウィズコロナ」を軸にした内容に変更する。オンラインで実施してきた講義や演習を可能な限り対面型に戻す。感染防止を図りつつ、学生同士や教員との交流を重視し、原則禁止としていたクラブなどの課外活動も緩和する。(芦原千晶)

 現在は夏休み中で、10月の秋学期から実施する。数学や物理など板書による教育効果が高い講義を優先して対面化を進める。三密を避けるため、聴講する学生数は原則、教室の定員の半分以下にする。

 教室が狭く定員制限が難しいなど当面、オンラインで実施する講義もあるが、その場合も学生と教員とのコミュニケーションを増やすよう心掛ける。教育担当の藤巻朗副学長は「秋学期をオンラインと対面のベストミックスを目指す試行期間」と位置付ける。

 一方で、基礎疾患を抱えたり、高齢の家族と同居したりする学生に配慮し、ほぼすべての授業で遠隔で使える電子教材も用意する。クラブやサークルなどの課外活動は9月5日から、感染対策などを含めた活動計画書を提出してもらった上で、基本的に認める。

 名大は4月から、実験や実習以外の授業は原則オンラインで実施してきた。しかし、1年生の半数が孤独や不安を感じているとの調査結果があったほか、先月末に学長と学生が対話した際に対面授業や課外活動を求める声も上がっていた。

 藤巻副学長は「学生はほぼ毎日学校に来ることになると思う。友達同士の交流や議論、課外活動の場をずっと提供できないのは、成長を阻害していることにもなる。感染のリスクを抑えつつ、学生本来の学びの場を提供したい」と話した。

■オンライン継続 課外活動 段階的に 各校対応さまざま

 秋からの授業の方法や課外活動については大学によって対応が分かれる。

 名古屋工業大は10月からの講義もオンラインで実施し、課外活動も当面禁止する。「今後も新型コロナの感染が拡大する可能性があり、感染防止や安定的な教育、学生の健康を重視した」と担当者。

 南山大は、9月14日から原則オンラインで授業を実施し、一部対面を認める。課外活動は段階的に再開するが、慎重に対応する。

 一方、名城大は名大と同様に、14日から原則対面の授業に戻してオンラインを併用。課外活動は感染対策に留意した上で、申請してもらう。担当者は「大学では学生が教室を移動し、さまざまな授業を受けるなど感染リスクもあるが、対面は教育効果が高い。小中高では通常の授業を実施しており、総合的に判断した」と話した。

(2020年9月5日 中日新聞朝刊30面より)

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