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学生活動  2020.08.14

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持続可能性 「サステナビリティ」 西区の食品会社宣言 南山大生2人 就業体験で参画

 食品輸入製造卸のアルファフードスタッフ(西区)は、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)に基づく「サステナビリティ宣言」を策定した。策定を手伝ったのは、インターンシップ(就業体験)に参加した南山大(昭和区)の学生2人。大学で学ぶサステナビリティの知識を活用した。(成田はな)

 2人は、ともに国際教養学部4年の水谷有沙さん(21)と小島弘久さん(22)。

 同社は有機栽培(オーガニック)食品などで持続可能な取り組みに力を入れている。この姿勢を顧客に明確に伝えたいと宣言の策定を企画した。学生のキャリア形成を支援する「学生情報センター」(京都市)の委託先の紹介で、昨年8月から2人に参加してもらった。

 2人は、同社常務の浅井紀洋さん(37)と共に、「貧困をなくす」「飢餓をゼロに」などSDGsの17項目に沿って、全ての部署の責任者8人に事業内容をヒアリング。達成度をA~Cと未実施の4段階で評価した上で課題を洗い出し、5月に宣言を策定した。

 宣言は、オーガニックの啓蒙(けいもう)活動の実施、食品ロス削減に貢献など5つの計画からなる。

 自分たちの意見で完結しないよう、他社の宣言も研究。約10人の友人から意見をもらった。どの立場の人でも宣言を理解できるよう気を配ったという。水谷さんは「学んだことを社会に発信して、今後への自信がついた」と話した。小島さんは「地元企業の力になれた上、食品業界に興味を持つきっかけになった」と振り返った。

 浅井さんは「宣言を策定したことで、廃棄量削減などの事業に説得力が増したと思う。学生とのつながりを大切にして、2030年以降も宣言の計画を継続したい」と話した。

(2020年8月14日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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