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授業“硬派”に評価 名大生サイト注目 コロナ… 悩める学生の情報源

授業の投稿サイト「楽単らくだ」を運営する名古屋大院生の神野悦太郎さん(左)と小野瀬良佑さん=名古屋市中区で
「名前からして、楽をしたい学生向けと思われがちですが、それだけではないんです」。運営する情報学研究科の大学院生、神野悦太郎さん(26)と小野瀬良佑さん(27)は苦笑しながら話す。
講義名や先生の名前で検索することが可能。授業の感想、成績の評価方法や授業内容の良しあし、単位の取りやすさなどが、グラフも交えて記されている。
学生からの投稿数は計1万件以上。「非常に楽でお薦め」といったものもあるが、「英語の論文を週1ペースで読み、まとめ、発表する授業。今後のことを考えれば為(ため)になるが、大変」「社会人になった時に役立ちそうなことが多く面白い」などと、まじめな内容も多い。
「楽単らくだ」は昨夏に開設したが、「ブラックリスト」という前身のサイトがあった。その運営を7年前から引き継いだ小野瀬さんは、「当時は単位の取りやすさや教員への悪口が目立っていたが、誹謗(ひぼう)中傷などを削除し、履修選択に役立つ良質な情報を提供するように改良してきた」と胸を張る。
今春はさらに注目された。新型コロナで通学が禁じられ、授業はオンラインに。学生同士の交流や情報交換もしづらい状況で、工学部1年の男子学生(18)は「相談できる友人もおらず、どの授業を取ればよいか困っていた。楽単らくだで実際に授業を受けた人の感想が読めて助かった」と語る。実際に春の履修登録時は、1カ月で約8800人が閲覧。昨秋の履修登録時から2.5倍に急増したという。
2人は手応えを感じ、7月に南山大(同市昭和区)でも同様なサイトを開設し、今後は全国の大学にも広げていきたいという。良い投稿などにポイントを授け、大学近くの飲食店の割引サービスと連動させるといったビジネス展開も目指す。授業評価サイトは、楽天の「みんなのキャンパス」などが有名だが、神野さんらは「楽単らくだが一番と言われるようになりたい」と意気込んだ。
(2020年7月30日 中日新聞夕刊9面より)