HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2010.05.12
福祉と教育両立に挑む 愛知淑徳大が直営の保育所
■教職員、学生向け 演習などに活用期待
長久手町の愛知淑徳大キャンパスに、直営の学内保育室がオープンした。周辺では名大や愛知医科大に保育所があるが、ともに業者への委託型。研究の実践の場にもなる直営式を教員は「近隣では聞いたことがない」と話しており、珍しい試みに意気盛んだ。(松本浩司)
利用できるのは教職員と学生の子どもで、定員は10人。園長の羽根由美子さん(61)=福祉貢献学部准教授=ら保育士資格をもつ3人が担当するほか、臨時職員として4人が登録されている。
時間は午前8時15分〜午後8時。現在は6カ月と2歳の教員の女児を継続的に預かっている。室内130平方メートルのほとんどをプレイルームが占め、絵本は1800冊、遊具はままごと道具から小部屋のある家型までが大小さまざまに用意されている。
保育料は3歳で3万5000円、ゼロ歳で5万5000円と「民間並み」(羽根さん)。要望の多い一時保育は1時間1000円。在学生の保護者説明会やオープンキャンパスがある休日にも開園する見込みで、直営かつ小規模のため柔軟に運用できるという。
直営だと大学の負担は大きくなるが、福祉貢献学部の学生らの、子育て支援の演習など講義の現場に役立たせる計画も。すでに「子どもの様子を見学したい」と講義担当者から引き合いがあるほか、研究に活用できる映像機器の設置も進んでいる。
管轄する同学部の伊藤春樹学部長(61)は「教職員の福利厚生だけでなく『教育』を考えた。学生の指導のためにも、保護者である教職員と協力し合っていきたい」と説明する。
将来的には一般の子どもを預かったり、地域で開所するなど地域へ開放することも構想にある。そのためにもまず「(大学内という)家族的な枠組みの中で成功させたい」と伊藤学部長らは意気込んでいる。
(2010年5月12日 中日新聞朝刊なごや東版16面より)
長久手町の愛知淑徳大キャンパスに、直営の学内保育室がオープンした。周辺では名大や愛知医科大に保育所があるが、ともに業者への委託型。研究の実践の場にもなる直営式を教員は「近隣では聞いたことがない」と話しており、珍しい試みに意気盛んだ。(松本浩司)
利用できるのは教職員と学生の子どもで、定員は10人。園長の羽根由美子さん(61)=福祉貢献学部准教授=ら保育士資格をもつ3人が担当するほか、臨時職員として4人が登録されている。
時間は午前8時15分〜午後8時。現在は6カ月と2歳の教員の女児を継続的に預かっている。室内130平方メートルのほとんどをプレイルームが占め、絵本は1800冊、遊具はままごと道具から小部屋のある家型までが大小さまざまに用意されている。
保育料は3歳で3万5000円、ゼロ歳で5万5000円と「民間並み」(羽根さん)。要望の多い一時保育は1時間1000円。在学生の保護者説明会やオープンキャンパスがある休日にも開園する見込みで、直営かつ小規模のため柔軟に運用できるという。
直営だと大学の負担は大きくなるが、福祉貢献学部の学生らの、子育て支援の演習など講義の現場に役立たせる計画も。すでに「子どもの様子を見学したい」と講義担当者から引き合いがあるほか、研究に活用できる映像機器の設置も進んでいる。
管轄する同学部の伊藤春樹学部長(61)は「教職員の福利厚生だけでなく『教育』を考えた。学生の指導のためにも、保護者である教職員と協力し合っていきたい」と説明する。
将来的には一般の子どもを預かったり、地域で開所するなど地域へ開放することも構想にある。そのためにもまず「(大学内という)家族的な枠組みの中で成功させたい」と伊藤学部長らは意気込んでいる。
(2010年5月12日 中日新聞朝刊なごや東版16面より)