HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2010.05.11
愛知大学野球 不祥事乗り越え愛院大3季ぶりV
名商大が愛工大に6−7で敗れたため、試合のなかった愛院大の3季ぶり40度目の優勝が決まった。愛院大は昨冬に部内の不祥事が発覚したが、それを乗り越えての栄冠。愛院大は愛知大学野球連盟代表として、第59回全日本大学野球選手権大会(東京ドーム、神宮で6月8日開幕)に出場する。
■40度目の全国切符
優勝決定の瞬間は瑞穂球場のスタンドで迎えた。試合のなかった愛院大は、主将の永嶋捕手をはじめとする主力選手の多くが名商大戦を視察。名商大戦の敗戦を見届けると、少しずつ確かな喜びが込み上げてきた。
「そわそわしながら見ていた。素直にうれしい」と永嶋主将。オフだったため、胴上げなどはなし。知らせを受けて愛知県日進市の愛院大グラウンドに姿を見せた江崎修総監督(61)は「4年生が中心になってチームをまとめた。チームワークの勝利」と喜びをかみしめた。
■チームワークの勝利 『完全優勝』まで胴上げなし
昨年11月、元コーチによる部員への暴行が発覚。チームは全体練習を自粛し、厳重注意処分を受けた監督は指導の一線を離れた。「(監督不在で)2部落ちの覚悟を永嶋は口にしていた」と江崎総監督。江崎総監督の29年ぶりの現場復帰でリーグ戦出場辞退は免れたが、チームの始動はリーグ開幕の1カ月前。不安だらけのスタートだった。
だが、投手陣の成長がチームをけん引した。昨年まで目立った実績のなかった3年生右腕・浦野が3完封を含む4勝と1本立ち。今季が公式戦デビューの2年生・永岡も3勝を挙げた。「2人が試合の流れを持ってくる」と永嶋主将。2人に引っ張られるように打線も勝負強くつないだ。
最終週には名商大との対戦を残している。この日、胴上げをしなかった理由の1つには全5チームから勝ち点を取る「完全優勝」を狙っていることも挙げられる。「選手は完全優勝を狙う気持ちが強い」と江崎総監督。愛院大ナインは強さを示して、全国の舞台に挑むつもりだ。 (麻生和男)
▼愛院大の優勝
第6週を終了して愛院大は8勝1敗で勝ち点4、名商大は7勝4敗で同3。両校は最終の第8週に直接対決を残しているが、名商大が2勝して勝ち点で並んでも、勝率で愛院大が上回る。そのため、愛院大の優勝が決定した。
◇3回戦(愛工大2勝1敗)
名商大 003100200―6
愛工大 50100010x―7
本塁打中村(商)
(写真)優勝した愛院大の江崎修総監督(右)と主将の永嶋捕手=愛知県日進市の愛院大で
(2010年5月11日 中日スポーツ10面より)
■40度目の全国切符
優勝決定の瞬間は瑞穂球場のスタンドで迎えた。試合のなかった愛院大は、主将の永嶋捕手をはじめとする主力選手の多くが名商大戦を視察。名商大戦の敗戦を見届けると、少しずつ確かな喜びが込み上げてきた。
「そわそわしながら見ていた。素直にうれしい」と永嶋主将。オフだったため、胴上げなどはなし。知らせを受けて愛知県日進市の愛院大グラウンドに姿を見せた江崎修総監督(61)は「4年生が中心になってチームをまとめた。チームワークの勝利」と喜びをかみしめた。
■チームワークの勝利 『完全優勝』まで胴上げなし
昨年11月、元コーチによる部員への暴行が発覚。チームは全体練習を自粛し、厳重注意処分を受けた監督は指導の一線を離れた。「(監督不在で)2部落ちの覚悟を永嶋は口にしていた」と江崎総監督。江崎総監督の29年ぶりの現場復帰でリーグ戦出場辞退は免れたが、チームの始動はリーグ開幕の1カ月前。不安だらけのスタートだった。
だが、投手陣の成長がチームをけん引した。昨年まで目立った実績のなかった3年生右腕・浦野が3完封を含む4勝と1本立ち。今季が公式戦デビューの2年生・永岡も3勝を挙げた。「2人が試合の流れを持ってくる」と永嶋主将。2人に引っ張られるように打線も勝負強くつないだ。
最終週には名商大との対戦を残している。この日、胴上げをしなかった理由の1つには全5チームから勝ち点を取る「完全優勝」を狙っていることも挙げられる。「選手は完全優勝を狙う気持ちが強い」と江崎総監督。愛院大ナインは強さを示して、全国の舞台に挑むつもりだ。 (麻生和男)
▼愛院大の優勝
第6週を終了して愛院大は8勝1敗で勝ち点4、名商大は7勝4敗で同3。両校は最終の第8週に直接対決を残しているが、名商大が2勝して勝ち点で並んでも、勝率で愛院大が上回る。そのため、愛院大の優勝が決定した。
◇3回戦(愛工大2勝1敗)
名商大 003100200―6
愛工大 50100010x―7
本塁打中村(商)
(写真)優勝した愛院大の江崎修総監督(右)と主将の永嶋捕手=愛知県日進市の愛院大で
(2010年5月11日 中日スポーツ10面より)