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学生活動  お知らせ  2020.05.17

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「パパ、ママに感謝しています」 コロナと闘う病院職員の子どもたちへ

長江院長(左から2人目)にメッセージとプレゼントを贈る三井さん(右から2人目)と朝倉教授(右)=緑区の南生協病院で

長江院長(左から2人目)にメッセージとプレゼントを贈る三井さん(右から2人目)と朝倉教授(右)=緑区の南生協病院で

■南生協病院 金城学院大生ら贈る

 緑区の南生協病院に14日、職員の子どもたちを励ますメッセージとプレゼントが届けられた。送り主は朝倉美江・金城学院大教授のゼミの学生たち。職員やその家族が新型コロナウイルスの風評被害を受けたことを知り、思い立ったという。 (大森雅弥)

 朝倉教授のゼミは地域福祉論を学んでいる。オンラインで講義が再開された先月20日、教授から同病院でコロナの感染者が発生し、職員や家族がいわれのない差別的な扱いを受けたことが紹介された。

 学生たちも満足に講義が受けられず、就職活動がままならない苦境にあるが、病院関係者が自分たちよりも大変な状況にあることにショックを受けた。オンラインで自主ゼミを開き、特に大変な思いをしている子どもたちにメッセージを送ることになった。

 メッセージは「最前線で闘う君たちのパパやママに とても感謝しています あと少し一緒に頑張ろうね」などゼミの3、4年生21人全員が書き込んだ。加えて、3年生は一人一人が「ケーキのレシピ」「手話クイズ」「折り紙」など、趣向を凝らしたプレゼントを用意した。

 この日はゼミのリーダー三井優佳さん(20)=3年=と朝倉教授が病院を訪問。三井さんは「何かできないのか皆で真剣に話し合いました。感謝と尊敬の気持ちを受け取ってください」と述べ、長江浩幸院長と岩田麗子常勤理事にメッセージなどを手渡した。

 長江院長は「コロナは怖い。しかし、『怖いから近づかないで』となるのは間違い。それで病院スタッフはつらい思いをした。ここまでは大丈夫というところを冷静に判断する目を持ってほしい」と指摘。岩田理事は「子どもが差別されたのは本当につらかった。そんな子どもたちに思いをはせてくれてありがとう」と感謝していた。

(2020年5月17日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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