進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > お知らせ

中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2020.03.26

この記事の関連大学

コロナ予防も本番練習もバッチリ 就活支援にウェブ面談 愛知大 好評

新型コロナウイルス対策で始まった学生向けのウェブ就活面談=名古屋市中村区の愛知大・名古屋キャンパスで

新型コロナウイルス対策で始まった学生向けのウェブ就活面談=名古屋市中村区の愛知大・名古屋キャンパスで

 学生の就職活動はサポートしたいが、新型コロナウイルスの感染も心配-。学生の対面による就活相談が濃厚接触になる可能性が高いとして、各大学が中止にしたり予約制にしたりと対応する中、愛知大(名古屋市)が全国でも珍しいウェブによる就活面談を始め、人気だ。企業側も面接や会社説明会をウェブに切り替える動きが加速しており、その対策にもいかせるという。 (芦原千晶)

 「ウェブ面接では表情が伝わりにくいから、大きな声で元気良く話してね」

 今月上旬、名古屋駅近くの名古屋キャンパスのキャリア支援センターでは、マイク付きヘッドホンを着けた相談員がパソコン画面に映る学生に助言していた。

 それまで1日100人弱の学生が来室していたが、カウンターでの対面相談を中止した。ただ相談のニーズは高いとして、急きょビデオ通話できるアプリを使い、学生をウェブで面談できるシステムを立ち上げた。

 1回30分枠でサービスを始めると、1日40~50の枠がすぐに予約でいっぱいに。3年田内彩花さん(22)は自宅からiPadを使って利用した。「中止になる会社説明会も多くて不安な中、ウェブで相談できて良かった」とにっこり。同年秋山幸多郎さん(21)も「あすは企業のウェブ面接で、その練習ができた。声や目線について助言をもらえてありがたかった」と満足そう。

 担当者は「窓口業務での感染が怖く、思うような就活支援ができないが、ウェブ面談は好評で手応えを感じている」と話した。

 他大学も、感染を防ぎながら、学生の就活をどうサポートするか知恵を絞る。

 名城大(同)も窓口の対面相談を中止し、主に電話で対応し、ウェブ面談を検討中。名古屋大(同)は窓口相談の時間を短縮し、24日からウェブ面談を試験的に始めた。南山大(同)はキャリア支援室を訪れる学生が多いため、窓口での相談を予約制にして混雑を緩和した。

 一方、中京大(同)は通常通り、対面での相談を実施。担当者は「例年とは違う状況で不安な就活生が多く、対面相談のニーズは多い。マスク着用を職員に義務づけ、学生にも促しながら応じている」と話した。

(2020年3月26日 中日新聞夕刊9面より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ