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中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2020.02.06

学生能楽 青春の舞見て 名古屋で8日 64年目の公演

本番に向けて通し練習をする学生ら=名古屋市中区の名古屋能楽堂で

本番に向けて通し練習をする学生ら=名古屋市中区の名古屋能楽堂で

 東海地方の大学でつくる名古屋学生能楽連盟主催の「学生能・狂言の会」が8日、名古屋市中区の名古屋能楽堂で開かれる。64年目を迎える定期公演は、参加大学の減少から開催を取りやめる議論もあったが、「伝統を途絶えさせたくない」と実施を決めた。

 出演するのは愛知教育大、県立大、岐阜大、椙山女学園大、名古屋大、名古屋市立大、南山大の能楽部やサークル。今回は名東高校の能楽研究部も招待した。

 愛知教育大能楽部の会長で大学院1年の足立耀(よう)さん(23)によると、この5年間で4団体が不参加に。趣味や娯楽の多様化で伝統芸能への関心が薄れ、部員の減少が影響しているという。

 学生で話し合った際に実施しない意見も出たが、「先輩たちが積み上げてきた伝統を守りたい」と一念発起。開催経費を賄いつつ、公演をアピールしようと、インターネットで資金を集めるクラウドファンディングを実施すると、2週間で目標の30万円に到達。本番に向けて勇気を得た。

 当日は午前10時半開演。羽衣伝説をモチーフにした人気演目「羽衣」が目玉だ。近年は演目の一部を抜粋した「仕舞(しまい)」や「舞囃子(まいばやし)」という略式の発表にとどまっていたが、羽衣は全体を通して披露する。観覧無料で、事前申し込み不要。足立さんは「青春の舞を見てほしい。気軽に来場を」と呼び掛ける。(諏訪慧)

(2020年2月6日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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