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中日新聞掲載の大学記事

2010.04.27

愛知大学野球 愛大連勝!秋春連覇へ望み

■永田―伊佐地で必勝リレー

 愛大が、永田圭佑投手(3年・掛川東)と伊佐地佑紀投手(2年・津島北)の両エース格のリレーで中部大に2−1で競り勝った。初戦を引き分けた後、愛大は2連勝で勝ち点を2に伸ばした。

■指揮官も手応え

 愛大が誇る投の両輪の強力タッグだ。24日の1回戦で延長13回、155球を投げた先発・永田が8回途中まで1失点で力投すれば、ピンチでリリーフした伊佐地は完封勝利した25日の疲れを見せずに後続をピシャリ。

 勝ち点の懸かる一戦らしい継投。だが、プロも注目したエース・祖父江(現・トヨタ自動車)に頼りがちだった昨年とはひと味違う。1本立ちした2投手による万全といえるリレーだった。

 「2人ともピンチでも動じずに打者に向かっていっている。絶対的な球はないが、以前ほどの不安は感じない。捕手ともかみ合ってきた」

 八田剛監督(38)も手応えありだ。開幕前はポスト・祖父江が課題だった。永田と伊佐地は1部復帰した昨秋も先発を経験しているが、完投はゼロ。1回戦に先発した祖父江が、翌日もロングリリーフするケースが多かった。伊佐地の言葉どおり、「祖父江さんにおんぶに抱っこ」の面は否めなかった。

 だが、いい意味の対抗意識が2人を高めている。昨年末には、祖父江の背番号18の後継者にそろって立候補。主力の自覚が出てきた。今春は18番を引き継いだ永田が3勝で、譲った伊佐地が2勝。ともに先発投手の役割を十分に果たしている。

 「伊佐地の存在が自分を奮い立たせてくれる。頼もしい」とは先輩の永田。伊佐地も「いいライバル関係になっている。助け合って、勝っていくつもり」と胸を張る。

 2人の継投で競り勝ち、優勝戦線に踏みとどまる勝ち点を獲得した。残る愛院大戦、中京大戦にも弾みがつきそうだ。「今後を左右する試合だった。この連勝は大きい。きょうのように1試合ずつ戦うだけ」と八田監督。秋春連覇に望みをつないだ。 (麻生和男)

■2失点完投も無援  中部大・石川

 中部大はプロ注目右腕・石川が2失点完投ながら、愛大に競り負けた。石川は25日の1回戦で延長13回、190球を投げた疲労が抜けず、「3回から球が走らなくなった」と落胆。変化球中心の投球で中盤以降も粘ったが、痛い星を落とした。

▽3回戦(愛大2勝1分け)
愛大  011000000―2
中部大 000000010―1

(2010年4月27日 中日新聞スポーツ11面より)
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