HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > お知らせ
お知らせ 2019.12.11
この記事の関連大学
犯罪や非行の背景考える 女子少年院のドキュメンタリー「記憶」 朝日大 14日、上映会
女子少年院の少女の姿を追ったドキュメンタリー「記憶」の上映会が14日、瑞穂市穂積の朝日大である。朝日大法学部長の大野正博教授ら刑事法研究室のメンバーでつくる「再犯防止推進プロジェクト」が、未成年者の犯罪の背景や更生のあり方を考えてもらう機会にしようと企画した。(秋田佐和子)
映画は、少年院出院者の全国ネットワーク「セカンドチャンス!」で活動する中村すえこさんが監督した。今夏に完成し、各地で上映会を開いている。
中村さんは、レディースの元総長で、少年院に送致された経験がある。映画製作のきっかけは、少年院の出院者と接するうちに、少年少女らは加害者となる前に、育児放棄や虐待、貧困などの被害者であるケースがあると知ったのがきっかけだ。
映画には、2歳のころから乳児園に入り、罪を犯すまで施設で生活した佳奈、母子でドラッグに頼り窃盗を繰り返した沙羅(いずれも仮名)ら4人が登場する。中村さんが1年かけて追い続けた。「なぜ少年院に入ることになったのか」に焦点をあてる。
上映後、中村さんと大野教授のトークショーがある。大野教授は、県が東海3県で初めて策定した「再犯防止推進計画」の策定委員長を務めた。「犯罪や非行の背景には愛情不足がある。育った環境を知ることが必要だ」と話す。上映会の運営を手伝う朝日大BBS会の4年生、長賀亜美さん(22)は「当事者の話を聞くことで、問題を深く知りたい」と話していた。
(2019年12月11日 中日新聞朝刊岐阜県版より)
映画は、少年院出院者の全国ネットワーク「セカンドチャンス!」で活動する中村すえこさんが監督した。今夏に完成し、各地で上映会を開いている。
中村さんは、レディースの元総長で、少年院に送致された経験がある。映画製作のきっかけは、少年院の出院者と接するうちに、少年少女らは加害者となる前に、育児放棄や虐待、貧困などの被害者であるケースがあると知ったのがきっかけだ。
映画には、2歳のころから乳児園に入り、罪を犯すまで施設で生活した佳奈、母子でドラッグに頼り窃盗を繰り返した沙羅(いずれも仮名)ら4人が登場する。中村さんが1年かけて追い続けた。「なぜ少年院に入ることになったのか」に焦点をあてる。
上映後、中村さんと大野教授のトークショーがある。大野教授は、県が東海3県で初めて策定した「再犯防止推進計画」の策定委員長を務めた。「犯罪や非行の背景には愛情不足がある。育った環境を知ることが必要だ」と話す。上映会の運営を手伝う朝日大BBS会の4年生、長賀亜美さん(22)は「当事者の話を聞くことで、問題を深く知りたい」と話していた。
(2019年12月11日 中日新聞朝刊岐阜県版より)