移動支援をテーマにしたセミナー＝名古屋市南区で

　高齢者や障害者らの外出支援策を考える「地域における『福祉』と『交通』の連携を考えるセミナー」が１５、１６日、名古屋市南区の大同大で開かれた。支援に取り組む県内外の関係者ら延べ約２４０人が参加し、移動困難者の視点に立った交通のあり方などを話し合った。

　事例報告で、東浦町のＮＰＯ法人「絆」の山崎紀恵子代表理事は、自動車ディーラーと協力し、試乗車を使って高齢者をサロンへ送迎する取り組みを紹介。大同大の樋口恵一講師は、南区と緑区で実証実験している、持ち運び可能なパーソナルモビリティー（１人乗りの移動手段）の共同利用を説明した。

　セミナーは、ＮＰＯ法人「移動ネットあいち」が主催した。

（2019年11月17日　中日新聞朝刊20面より）