愛知大学野球春季リーグ（中日新聞社後援）第３週第３日は１９日、日進市の愛院大グラウンドで１部の３回戦１試合があり、名商大が５−３で愛大に逆転勝ちして勝ち点２とした。

　名商大は０−２の２回に高木のスクイズで１点を返し、さらに伴の左前適時打に敵失が重なり逆転した。先発水野は中盤から立ち直り、完投で今季３勝目を挙げた。

■中盤から配球一変

　序盤に失点を重ねた名商大の水野は、試合中に修正する能力の高さで流れを呼び込んだ。

　左打者の多い相手打線に序盤は外角を狙われ、逆方向への打撃を徹底され連打を浴びた。「調子が良く、内角を使わなくても抑えられると思ってしまった」。中盤からは配球を一変させ、内への直球、スライダーを多投。４回以降はわずか１安打しか許さなかった。

　前日乱れた守備は無失策。試みた５つの犠打をすべて成功させ、「うちらしい、最高の勝ち方」と長尾主将。この４年間では初めてという開幕から２カード連続の勝ち点に、中村監督も「みんなが役割を果たしてくれた」と満足げだった。

◇愛院大（名商大２勝１敗）
愛大　　１１１００００００―３
名商大　０４０００００１ｘ―５

（2010年4月20日　中日新聞朝刊23面より）