グローバル人材について対談する池上さん（右）と杉田さん＝名古屋市東区矢田南４の名城大ナゴヤドーム前キャンパスで

　ジャーナリストで名城大教授の池上彰さん（６９）とＮＨＫラジオ「実践ビジネス英語」講師の杉田敏さん（７５）が１日、「グローバル人材」をテーマに、名古屋市東区矢田南４の同大ナゴヤドーム前キャンパスで対談した。来春、同大外国語学部の１期生が卒業することなどを記念した催しで、２人は集まった市民、学生らにエールを送った。

　杉田さんは英字新聞記者や米ＰＲ会社を経て日本ゼネラル・エレクトリック副社長、総合ＰＲ会社・プラップジャパン（東京）社長などを歴任した。４０年の経歴を振り返り「知的好奇心を持ち、いろんなことを学びたいと思い続けることが大切」と強調。世界で活躍するには「英語力以上に、コミュニケーション能力や人を思いやる心が必要」と力説した。

　池上さんも「人として尊敬されるようであれば、世界どこでも通用する」と語った。大教室のほかに中継でサテライト会場にも放映され、集まった約４００人が「知の対談」に聞き入った。

（2019年11月5日　中日新聞朝刊県内版より）