ＳＮＳの活用を訴える学生たち＝昭和区の南山大で

　昭和区の南山大で経営を学ぶ学生たちが、プロバスケットボールＢリーグの名古屋ダイヤモンドドルフィンズのマーケティング課題を分析し、解決策を運営会社の社員らに発表するイベントが８日、学内であった。学生たちは、ファンを増やすため会員制交流サイト（ＳＮＳ）の活用を提案した。

　参加したのは、経営学部川北真紀子教授のゼミに所属する３年生７人。地元の大学と連携を深めているドルフィンズの呼び掛けで、５月から調査を始めた。

　７人は「若い世代のファン獲得」を最終目標に、学内でインタビュー調査をして、ＳＮＳの効果的な使い方を考えた。この日の報告では、バスケ経験者には人気選手の好プレーを編集した動画の投稿が効果的なことや、未経験者向けには「インスタ映え」するファン用ユニホームを開発することを提案した。

　報告を受けた同社企画・広報担当課長の園部祐大さんは「すぐに実行に移せるような提案を頂いた」と学生たちの発表を評価。メンバーの加藤雄大さん（２０）は「チームの中にバスケ経験者もいたので、競技への意識の違いを考慮しながら、それぞれの層へのアプローチを考えた」と話した。　（森若奈）

（2019年8月9日　中日新聞朝刊市民総合版より）