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■外国人教員比率 中部地区1位(全国7位)
朝日新聞出版発行:大学ランキング2024年版「外国人教員の比率(規模別・学生数3000人以上)」の項目より (2022年度実績)
お知らせ 2019.06.07
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多様な国の作家の翻訳短編シリーズ 名古屋外大が創刊
多様な国の作家の短編を読みやすい翻訳で紹介する小説集「世界文学の小宇宙」シリーズを、名古屋外国語大学出版会(愛知県日進市)が創刊した。大学生ら若い世代に向け、海外の文学や文化に触れるきっかけを増やすのが狙い。
シリーズ1冊目は、欧米・ロシア編の『悪魔にもらった眼鏡』。W・コリンズ「悪魔の眼鏡」や、ベッケルの「緑の瞳」、チェーホフの「学生」など、19~20世紀に発表された幻想小説を中心に、計13作を収録している。
編者は、同大学長でロシア文学者の亀山郁夫さんと、名誉教授でラテン文学者の野谷文昭さん。2人を含む教授ら12人が、それぞれの専門地域から、若者におすすめの短編を1、2作ずつ翻訳した。作品の冒頭には、物語の背景の解説がつき、海外文学になじみがない読者でも、取っ付きやすい構成となっている。
野谷さんは「文学離れといわれる現象へのささやかな抵抗です。スマートフォンで目にする文章は、短く断片的なものが多く、今後はさらに人が小説を読む力は衰えるでしょう。面白い文学作品を通じて、その力を回復させたい」と、創刊の意図を説明する。今後、2年に1冊程度のペースで、アジア、中南米、アフリカなどの文学を紹介していく。
『悪魔にもらった眼鏡』は402ページ、2160円。(中村陽子)
(2019年6月7日 中日新聞夕刊7面より)
シリーズ1冊目は、欧米・ロシア編の『悪魔にもらった眼鏡』。W・コリンズ「悪魔の眼鏡」や、ベッケルの「緑の瞳」、チェーホフの「学生」など、19~20世紀に発表された幻想小説を中心に、計13作を収録している。
編者は、同大学長でロシア文学者の亀山郁夫さんと、名誉教授でラテン文学者の野谷文昭さん。2人を含む教授ら12人が、それぞれの専門地域から、若者におすすめの短編を1、2作ずつ翻訳した。作品の冒頭には、物語の背景の解説がつき、海外文学になじみがない読者でも、取っ付きやすい構成となっている。
野谷さんは「文学離れといわれる現象へのささやかな抵抗です。スマートフォンで目にする文章は、短く断片的なものが多く、今後はさらに人が小説を読む力は衰えるでしょう。面白い文学作品を通じて、その力を回復させたい」と、創刊の意図を説明する。今後、2年に1冊程度のペースで、アジア、中南米、アフリカなどの文学を紹介していく。
『悪魔にもらった眼鏡』は402ページ、2160円。(中村陽子)
(2019年6月7日 中日新聞夕刊7面より)