団地内の空き店舗を活用し、新たにオープンした交流拠点「朝倉団地センタープレイス」＝知多市つつじが丘の朝倉団地で

　知多市つつじが丘の朝倉団地の地域活性化拠点「朝倉団地センタープレイス」が２６日オープンした。記念の式典やイベントがあり、訪れた住民らでにぎわった。

　昨年１０月に市と都市再生機構（ＵＲ）、日本福祉大が結んだ連携協定に基づいた取り組み。朝倉団地自治会がＵＲから空き店舗を借り、住民らが壁のしっくいを塗ったり、丸いすを塗装したりして手作業で改装した。約５０平方メートルにいすやテーブル、展示スペースのほか、コンロもそろう。

　市内の外国人住民のほぼ４人に１人が同団地で暮らすことから、多文化交流拠点としても期待される。日本福祉大１年のインドネシア人留学生、ラピアトゥル・ヒダヤさん（２０）は「母国の料理を作って、団地の人たちに食べてもらいたい」と意気込む。自治会長の壬生博文さん（６１）は「団地住民だけでなく、誰もが利用できる場。オープンするだけでなく、人の出入りを保ちたい」と話した。

　食品販売や映画鑑賞会、作品展示など、６月は既に開催予定のイベントでいっぱいという。（高田みのり）

（2019年5月27日　中日新聞朝刊尾近知総合版より）