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スポーツ  2019.04.20

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フェンシング 代表合宿公開 男子エペ 燃えよ剣豪 加納ら五輪切符へ火花

リラックスした表情で練習する加納虹輝=味の素ナショナルトレーニングセンターで

リラックスした表情で練習する加納虹輝=味の素ナショナルトレーニングセンターで

 東京五輪の出場権を懸けた選考レースが今月から始まったことに合わせ、日本フェンシング協会は19日、都内で日本代表合宿を公開した。五輪での活躍に期待が高まるのが、国際大会での優勝が相次ぐ男子エペ。エースの見延和靖(ネクサス)は「エペは世界的にも層が厚く、簡単には出場権は取れない。1試合、1ポイントに集中し、勝ちに行く」と気を引き締めていた。

 五輪の出場権は個人・団体とも来年4月4日までの約1年間に、指定された国際大会で獲得したポイントの多さで決まる。ポイントの配分が大きい6月のアジア選手権、7月の世界選手権は特に重要な大会となる。

 太田雄貴会長に象徴されるように、日本ではフルーレが長く看板種目だった。だが見延が今季だけで2勝を挙げ、団体も先月のワールドカップ(W杯)で悲願の優勝を果たすなど、男子エペの勢いは止まらない。今年初優勝し、世界ランキング5位につける加納虹輝(早大、愛知県あま市出身)は「先輩方の優勝する姿を見て自分たちもできるんだと。相乗効果になっている」と指摘。チーム内に好循環が生まれ、好成績につながっているという。

 女子フルーレにも予兆はある。現在、世界ランク50位以内に5選手がひしめく。先月のW杯で3位に入り、今月の世界ジュニア選手権では団体準優勝を飾った辻すみれ(朝日大)など若手の台頭も目立つ。19歳の東晟良(せら、日体大)は「切磋琢磨(せっさたくま)できているのがチーム全体の力につながっている」と競争への手応えを口にした。(多園尚樹)

(2019年4月20日 中日新聞朝刊27面より)

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