「男女関係なく互いに尊重し合える環境を築くことが大切」と話す所さん＝瑞穂市穂積で

　瑞穂市穂積の朝日大で９日、男女共同参画について学ぶ講義があり、１９８９年から大垣共立銀行に勤める業務開発部担当部長の所紗也香さんが「平成」における女性銀行員のキャリアを振り返った。

　朝日大は２０１５年に瑞穂市と交わした男女共同参画に関する覚書に基づき、政財界の女性幹部を招いた講義を企画している。今回は法学部、経営学部の約１４０人が聴講した。

　所さんは、窓口業務などを経て６年目で渉外担当となった。当時、女性の渉外は珍しく戸惑いもあったが「与えられた仕事なのでやってみよう」と前向きに取り組んだという。現在は女性のための商品を提案する「エルズプロジェクト」のリーダーを務め、「課題にしっかりと向き合い、男女関係なく尊重して認め合える環境を築くことが大切」と話した。　（秋田佐和子）

（2019年1月10日　中日新聞朝刊岐阜近郊総合版より）