平らなレールが特徴のサッシをＰＲした動画の一場面

　金沢工業大（石川県野々市市）の学生が制作したＰＲ動画の出来栄えを競うコンテストが２９日夜、同大であった。ＰＲしたのは建材メーカーの三協立山（富山県高岡市）が開発したサッシで、学生らは製品の魅力を思い思いに伝えた。

　同社のサッシは、レールに凹凸がないため、ごみがたまりにくく、掃除がしやすいのが特徴。平らなレールの利点を１５秒や３０秒の動画でＰＲしようと、学内の５学科からチームや個人が１７作品を披露した。

　最高賞の優秀賞と社長賞を同時受賞した動画は、電子情報通信工学科の４人が制作した３０秒もの。サッシのレールの凹凸部分に皿を置いて食べ物をこぼしてしまう飲食店を舞台に、レールが平らになり、安心して皿を置けるようになったという内容で、ユーモアたっぷりに製品をＰＲしてみせた。代表で２年の山崎一樹さん（２０）は「工場に直接製品を見に行ったことで面白く伝えるアイデアが生まれた」と話した。作品は動画投稿サイト「ユーチューブ」の同社公式チャンネルで２月から公開される。

　コンテストは、同社が学生の感性を取り入れて、サッシのＰＲ動画を作ってもらおうと昨夏、金沢工業大に依頼。学生は、石川県内の映像制作会社などの指導の下で同１１月から約３カ月かけて動画を完成させた。

　（都沙羅）

（2019年1月31日　北陸中日新聞朝刊9面より）