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学生活動 2019.01.18
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南山大生、人気バンド取材 「ロックで世界を変えられるか」
中日新聞の編集委員が講師を務めた南山大の講座を受けた学生が、取材体験としてロックバンド「ASIAN KUNG−FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)」の後藤正文さん(42)にインタビューした。内容は19日付朝刊「考える広場」面に掲載される。
取材したのは、同大総合政策学部4年の川本薫乃(ゆきの)さん(22)=名古屋市天白区。講座「新聞作りの現場から(実践編)」で「考える広場」面のテーマを企画するという課題に対し、「ロックで世界を変えられるか」と題してロックと社会の関係を考察することを提案。テーマとして正式に採用され、取材も務めた。
後藤さんはバンドのほとんどの楽曲の作詞作曲を担当する一方、エッセイストとしても活躍、原発や貧困など社会問題に関して積極的に発言している。そんな後藤さんに川本さんは、ちょうど50年前に米国で開かれ「愛と平和の祭典」と呼ばれたウッドストック・フェスティバルを例に、最近のロックが社会性を失っているのではなどと質問した。
後藤さんは「『愛と平和』なんて理想を言うと、(現実を見ないで)お花畑にいると言われる。でも、現実は理想に引っ張られるから、理想は高い方がいい」と指摘。自分の音楽活動について「僕は時代を歌いたい。社会問題について自分は関係ないという態度はできません」と述べた。
川本さんは取材を終えて、「後藤さんの言葉には大げささも、うそくささも全くなく、ただただ、この社会や時代をよりよくしたいという思いを感じました」と話していた。
(大森雅弥)
(2019年1月18日 中日新聞朝刊県内総合版より)
取材したのは、同大総合政策学部4年の川本薫乃(ゆきの)さん(22)=名古屋市天白区。講座「新聞作りの現場から(実践編)」で「考える広場」面のテーマを企画するという課題に対し、「ロックで世界を変えられるか」と題してロックと社会の関係を考察することを提案。テーマとして正式に採用され、取材も務めた。
後藤さんはバンドのほとんどの楽曲の作詞作曲を担当する一方、エッセイストとしても活躍、原発や貧困など社会問題に関して積極的に発言している。そんな後藤さんに川本さんは、ちょうど50年前に米国で開かれ「愛と平和の祭典」と呼ばれたウッドストック・フェスティバルを例に、最近のロックが社会性を失っているのではなどと質問した。
後藤さんは「『愛と平和』なんて理想を言うと、(現実を見ないで)お花畑にいると言われる。でも、現実は理想に引っ張られるから、理想は高い方がいい」と指摘。自分の音楽活動について「僕は時代を歌いたい。社会問題について自分は関係ないという態度はできません」と述べた。
川本さんは取材を終えて、「後藤さんの言葉には大げささも、うそくささも全くなく、ただただ、この社会や時代をよりよくしたいという思いを感じました」と話していた。
(大森雅弥)
(2019年1月18日 中日新聞朝刊県内総合版より)