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学生活動  2018.11.07

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岡崎・常磐東小に博報賞 地域の防災力アップ

危険箇所の地質を調査する児童ら=岡崎市米河内町で

危険箇所の地質を調査する児童ら=岡崎市米河内町で

 岡崎市米河内(よなごうち)町の常磐東小学校が、豊かな人間性育成に尽力した学校や団体、教育者に贈られる博報賞(博報児童教育振興会主催)を受けた。2013年度から始めた土砂災害に対する防災活動が評価された。全国では計17の学校や団体が受賞した。(鎌田旭昇)

 学区は岡崎市北部の山間部に位置し、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)が117カ所ある。大半は14年8月に土砂災害があった広島市安佐南区と同じ花こう岩地質で、もろく崩れやすい。東日本大震災を教訓に地域の防災力を高めようと、取り組みを始めた。

 これまで備蓄品や避難に関する住民の意識調査、危険な場所をまとめた防災マップの作製・配布、危険を知らせる手作り看板の設置、救助法の習得、避難所宿泊体験−などを実施してきた。近藤嗣郎校長(59)は「自分の地域のことなので、子どもたちが主体的に動いてくれる。防災を追求することで、学ぶ楽しさも実感できる」と語る。

 今年は愛知工業大の学生らと協力して児童たちが学区内を歩き、危険箇所の更新だけでなく、一時待避できる安全箇所を調べている。まとめた結果は順次、学校のホームページで公開される。6年生の男子児童(12)は「危険な場所もあるけど安全な場所もある。災害があった時、避難の判断に役立てば」と話す。

(2018年11月7日 中日新聞朝刊西三河版より)

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