HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2010.02.21
漢字、仮名など150点余 岐阜女子大 書道コースの学生ら出展
岐阜女子大の書道文化コースで学ぶ学生や教員らの作品展「書法展」が20日、岐阜市美江寺町の市民会館で2日間の日程で始まった。
漢字、仮名、水墨画など150点余りを展示した。4年生の全18人が二畳分の大きな布5枚に書いた共同作品「孤掌豈能鳴」が圧巻。片手だけでは音を出せず、相手がいなくては何もできないという意味。互いに支え合ってきた18人の4年間を表現した。西山さゆりさん(21)は「字の表現方法をみんなであれこれ話し合うのが、楽しかった」と振り返った。
4年生は古今和歌集を一巻ずつ自ら選んだ古書の様式で仕上げた共同作品も出した。田村実穂さん(22)は余白を生かす様式を使って字をかたどった。「余白をどうつくるか、考えるのが大変だった。2年間の苦労が形になってうれしい」と笑みを浮かべた。
学生は漢字を使った作品も義務づけられ、松尾一実さん(22)は若い時期が過ぎ去るのをはかなみながらも楽しむことをうたった漢詩を題材に。
松尾さんは「今この瞬間を大切にしたいとの思いで、字の大小、墨の潤滑で力強さが出るようにした」と話した。
(2010年2月21日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)
漢字、仮名、水墨画など150点余りを展示した。4年生の全18人が二畳分の大きな布5枚に書いた共同作品「孤掌豈能鳴」が圧巻。片手だけでは音を出せず、相手がいなくては何もできないという意味。互いに支え合ってきた18人の4年間を表現した。西山さゆりさん(21)は「字の表現方法をみんなであれこれ話し合うのが、楽しかった」と振り返った。
4年生は古今和歌集を一巻ずつ自ら選んだ古書の様式で仕上げた共同作品も出した。田村実穂さん(22)は余白を生かす様式を使って字をかたどった。「余白をどうつくるか、考えるのが大変だった。2年間の苦労が形になってうれしい」と笑みを浮かべた。
学生は漢字を使った作品も義務づけられ、松尾一実さん(22)は若い時期が過ぎ去るのをはかなみながらも楽しむことをうたった漢詩を題材に。
松尾さんは「今この瞬間を大切にしたいとの思いで、字の大小、墨の潤滑で力強さが出るようにした」と話した。
(2010年2月21日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)