進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2010.02.22

椙山女学園大、金城学院大、愛知淑徳大 映像作品競演で生物多様性PR

■COP10会場で計画 名港水族館や東山動物園取材

 名古屋市で10月に開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向け、映像メディアについて学ぶ椙山女学園大、金城学院大、愛知淑徳大の学生がそれぞれ、名古屋港水族館(同市港区)や東山動植物園(同市千種区)と協力し、学生の視点で、生物多様性の大切さを訴える映像作品をつくることになった。作品はCOP10会場などで紹介する予定だ。

 COP10への市民の関心を高めようと、名古屋港水族館が、地域を取材して映像番組などを作成している学部や授業のある愛知県内の3大学に話を持ちかけた。各大学の学生はそれぞれ独自にハイビジョン映像で取材し、市民に身近な題材から「種の保全」や「繁殖」などをテーマに作品をつくる。

 椙山女学園大は東山動植物園と名古屋港水族館と共同制作。今週から文化情報学部の2、3年生が撮影を始める。飼育されているサルや、食虫植物、アカウミガメなどを紹介し、「生き物のつながり」や、動植物園や水族館の役割の一つである「種の保全」についてリポートする。10分程度の作品にまとめ、3月中に完成させる。

 金城学院大は情報文化学科の学生が、愛知淑徳大は地域メディア実習の授業を選択した2〜4年生が、それぞれ4月以降、同水族館などのアドバイスを受けながら、県内各地の生物や里山などを現地取材し、夏休み前に完成する。

 作品は名古屋港水族館の大型スクリーンで上映するほか、COP10会場のブースでの上映や各大学ホームページなどでの公開を計画している。

 椙山女学園大でナレーションを担当する2年生川口英里さん(20)は「私たちがたくさんの生物に支えられていることを伝えたい」と意気込み、同水族館職員の三島秀規さんは「学生の視点で訴えてもらうことで、市民が生物多様性を身近に感じ、多様性を守るために自分で何ができるかを考えてくれるようになれば」と期待する。

(写真)栃窪優二教授(中)の指導で、生物多様性に関する映像を編集する学生たち=22日午前、名古屋市千種区の椙山女学園大で

(2010年2月22日 中日新聞夕刊1面より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ