退社後に小山社長（右）の自宅で夕食の準備をする大学生ら＝蒲郡市内で

　大学生に仕事と家庭の両立を体感してもらうインターンシップ（就業体験）が、蒲郡市のレンタルドレス会社「ミスコンシャス」で行われている。

　同社はインターネットでドレスの貸し出しサービスを展開。社員、パート計２４人の大半が女性で、小山絵実社長（３４）を含む１７人が子どものいる母親だ。

　インターン生は、岡崎女子大２年の脇田綾香さん（２０）、金城学院大２年の木戸美侑さん（２０）。初日の３０日は、ドレスの着こなしをインスタグラム（写真投稿サイト）で発信する研修に取り組んだ後、小山社長の自宅へ。保育園帰りの長女（４つ）と遊んだり、夕食を作ったりして家庭の様子も体験した。

　２人は「将来は仕事と家庭を両立したいので、両方を見せてもらえて貴重な体験」「子育て中のスタッフは暮らしの面でもサポートし合っていると感じた」と興味深そう。小山社長は「仕事と育児の両立は大変なイメージがあるが、実際には完璧でなくても楽しくやれている様子が伝われば」と話した。

　インターンは就職前の学生らに将来像の形成に役立ててもらおうと、県が企画。県内の４企業と瀬戸市役所が計１０人を受け入れている。

（2018年9月1日　中日新聞朝刊なごや東版より）