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お知らせ  2023.10.18

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ダンスで絵画、小説表現 光ケ丘女子高と岡崎女子大・短大 全国入賞

創作ダンスの全国大会で入賞した光ケ丘女子高(手前)と岡崎女子大・短大の部員=岡崎市役所で

創作ダンスの全国大会で入賞した光ケ丘女子高(手前)と岡崎女子大・短大の部員=岡崎市役所で

 創作ダンスの全国大会で優秀な成績を収めたとして、岡崎市の光ケ丘女子高校と岡崎女子大・短大のダンス部員たちが16日、そろって市役所を訪れ、中根康浩市長に喜びを報告した。

 同高は、8月の「全日本高校・大学ダンスフェスティバル」(兵庫)で、3位に当たる日本女子体育連盟会長賞を受賞。一宮市出身の洋画家、三岸節子さんの作品「赤い花」から着想を得た情熱的なダンスを30人で披露した。

 気持ちのまま何度も色を塗り重ねた三岸さんになぞらえて日々、振り付けも更新。そのたびに生まれる苦労や葛藤も、おのおのが積み重なって倒れるなどの動きで表現した。3年で部長の井上百々花さん(18)は「憧れていた先輩と同じ3位をもらえたことに意味がある。甘えてしまう部分があった自分たちも作品を通して変わることができた」と笑顔を見せた。

 一方、同大は9月の「アーティスティック・ムーブメント・イン・トヤマ2023」(富山)で2年連続の最高賞、松本千代栄賞を勝ち取った。女子大3年で部長の村本多香奈さん(21)は「みんなの思いが詰まった作品が評価されてうれしい。自分たちに作品を寄せるというのを意識したことで、見ていて楽しめる作品になった」と話す。

 発想のきっかけは、授業で使った新聞で偶然目に留まったミステリー小説の広告。洋館で殺人事件が起きたことをせりふで提示しながら「犯人は3階にいるかもしれない」と疑心暗鬼に陥る人々を、帽子を目深にかぶった衣装と、怪しげな動きで表現した。

 作品の最後には、コンテナでつくられた階段を上った1人が、何者かに引っ張られたかのように幕の裏に消える演出も。作品のドラマチックな構成は、特に評価されたという。

 同大が大会で披露した作品は、12月28日に市民会館で開かれる発表会で見られる。午後7時開演。チケットは1000円(税込み)。問い合わせはメール=yuri-y@okazaki-c.ac.jp=へ。

 (杉山果奈美)

(2023年10月18日 中日新聞朝刊西三河総合版より)

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