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イベント  2018.08.28

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人と機械の約束 ロボ動く 瀬戸 児童らプログラムの原理学ぶ

組み上げたロボットの動きを確認する生徒(右)と西山さん=瀬戸市蔵所町の瀬戸蔵で

組み上げたロボットの動きを確認する生徒(右)と西山さん=瀬戸市蔵所町の瀬戸蔵で

 夏休み中の子どもたちを対象にしたロボット工作教室が、瀬戸市蔵所町の瀬戸蔵であり、子どもら26人がパソコンを使わずにプログラミングの原理を学んだ。(吉本章紀)

 陶器をはじめとしたものづくり文化が根付く瀬戸市が、2005年の愛・地球博の会場になったことにちなみ、未来を担う次世代に新たな技術を伝える事業の一環で、14年から続いている。5年目の今年は、手厚く指導するために例年少なくしている定員よりも希望者が多いことから、なるべく多くの人に参加してもらおうと昨年よりも一講座増やして5講座とした。

 講師は愛知工業大AITロボットミュージアム客員講師の西山禎泰さんが担当し、同大の学生ら約20人が協力。子どもたちは西山さんや学生らに手伝ってもらいながらモーターで動くロボットを組み上げた。

 使用するロボットは基本的には前進するのみで、規則的に開いた穴に任意に突起物をはめ込んだ棒を読み取ることで、左右に曲がる動きを指示する。西山さんは「プログラムはルールを作るのが基本。人と機械との約束だ」と、この仕組みがプログラムの原理であることを強調する。

 またロボットの組み立てには、部品の組み合わせ方法が描かれた図を使うことから、西山さんは「図を読み取ることで、空間をイメージする能力を養うこともできる」とも語る。

 完成させた子から順番に机の上で曲がる位置や角度などを調整してロボットの動きを確認。慣れてくると障害物をよけるだけでなく、基本の操作を応用して、障害物を運ぶという独自の動きを指示する子もいた。

 プラモデルも作ったことがなかったという瀬戸市水野小学校4年の男子児童(10)は「初めて自分でロボットを作ることができて達成感があった。仕組みもよくわかって面白かった」と感想を話した。

(2018年8月28日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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