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お知らせ  2018.03.27

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世界最大展示会で入賞 小松精練出展の複合材料

 繊維加工の小松精練(石川県能美市)は、フランス・パリで開かれた世界最大の複合材料展示会「JEC展」で、熱可塑性の炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」が2018年度建築・インフラ部門の「JEC賞」を受賞した。同部門で日本企業の受賞は初めて。

 JEC展は3月6〜8日に開催。航空機、自動車など10部門に世界各国から応募があった。18年度は10部門で11件表彰。小松精練、金沢工業大、樹脂メーカーのナガセケムテックス(大阪市)が共同で初めて応募した。

 カボコーマ・ストランドロッドは、建築物の耐震補強に使うロープ状の炭素繊維複合材料。金沢工大革新複合材料研究開発センターと共同開発し、ナガセケムテックスが開発した特殊な熱可塑性樹脂と、小松精練の炭素繊維を複合化した。施工しやすく工事費用を大幅に削減できることや、軽量・高強度で木材に優しいとして重要文化財などの耐震補強をした点も評価された。

 表彰式が7日、現地であり、金沢工大の代表者らが出席した。 (嶋村光希子)

(2018年3月27日 北陸中日新聞朝刊9面より)

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