「のっティ」を利用した経路が表示された検索画面＝野々市市役所で

　グーグルがパソコンやスマートフォン向けに無料で提供する地図サービス「グーグルマップ」の経路検索機能で、野々市市コミュニティーバス「のっティ」を利用した経路が表示されるようになった。（冨田章午）

　出発地と目的地を入力して検索すると、目的地までの交通手段、鉄道やバスの乗車時間、所要時間などが表示される。これまで同市では、北陸鉄道の路線バスを利用した経路のみ検索することができた。

　のっティは北部、西部、中央、南部の４ルートで、それぞれ緑、青、赤、オレンジ色で区別されている。検索結果にはルートごとの色が反映されていて、分かりやすくなっている。

　今回は市などがバス停１２０カ所の位置情報や発車時刻、４ルートの経路などの情報をグーグルに提供した。

　金沢工業大（同市）などが進めるいろいろなものをインターネットでつなぐ「ＩｏＴ」の技術を使った「賢いバス停」の見守り機能の検証事業で集めた情報を活用した。

　市地域振興課の多間聖主事は「出発地点を野々市、目的地は白山市や金沢市など近隣自治体に設定しても検索することができる。のっティの利用者増加につながれば」と話している。　

（2018年1月20日　北陸中日新聞朝刊かが白山版より）